「急に歯が痛くなって…」「歯茎から出血が止まらない…」
このような経験はありませんか?突然の歯の痛みや出血、腫れは、日常生活に大きな影響を与え、不安に感じてしまうものです。今回は、これらの症状の原因と、あなたが今できる応急処置、そして歯科医院を受診するタイミングについて詳しく解説します。
突然の歯の痛み、出血、腫れの原因
これらの症状は、様々な原因が考えられます。
- 虫歯: 歯が虫歯になり、神経にまで達すると激しい痛みを伴います。
- 歯周病: 歯周病が進行すると、歯茎が腫れたり、出血したりします。
- 歯の根の病気: 歯の根の先に膿が溜まり、痛みや腫れを引き起こすことがあります。
- 知覚過敏: 冷たいものや熱いものがしみる症状で、痛みを感じることがあります。
- 歯の破折: 歯が欠けたり割れたりすることで、痛みや出血が起こります。
- 口内炎: 口の中にできた小さな傷で、痛みや腫れを伴うことがあります。
- 顎関節症: 顎の関節や筋肉に異常が起こり、痛みや口が開きにくいなどの症状が現れます。
症状が出たときの応急処置
症状が出た際は、以下の応急処置を行いましょう。
頭痛や生理痛の鎮痛剤には『歯の痛み』に効果があるものも多く、鎮痛剤の箱に記載があるので確認しておきましょう。
ただ、鎮痛剤も痛みが強い場合や、何度も服用していると効かなくなってきます。
そのため、鎮痛剤で一時的の痛みが落ち着いても、そのまま放置せず歯科医院を受診して治療しましょう。
➁患部を冷やす
腫れている部分や痛みが強い部分は血流が多くなり、神経を圧迫して痛みの原因になります。そのため、その血流が多くなっている部分を冷やすと、血流がゆっくりになって痛みを和らげる効果があるので痛みがある場合には冷やしましょう。
ただ、知覚過敏の場合には冷やすと痛みが出てしまうので注意が必要です。
歯ブラシが当てると痛みがでる場合や冷たいものがしみる場合には冷やすことはやめましょう。
③歯を磨く
歯ブラシで優しく磨き、食べカスや汚れを取り除きましょう。ただし、痛みがある場合は無理せず、患部は避けてください。
④うがいをする
口腔内の清潔を保つために、うがいをしましょう。
⑤刺激物を避ける
熱いもの、冷たいもの、辛いものなど、刺激の強いものは避けましょう。
歯科医院を受診するタイミング
これらの症状は、自己判断で放置せず、早めに歯科医院を受診することが大切です。特に以下の場合は、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。
- 痛みが強い場合
- 腫れがひどい場合
- 出血が止まらない場合
- 熱がある場合
- 口が開けにくい場合
歯科医院でどのような検査や治療が行われるか
歯科医院では、まず、問診や視診、レントゲン検査などを行い、原因を特定します。原因によって、以下の治療が行われます。
- 虫歯: 虫歯を削り、詰め物や被せ物をする治療
- 歯周病: 歯石を取り除き、歯周ポケットの治療を行う
- 歯の根の病気: 根管治療を行う
- 知覚過敏: フッ素塗布などを行う
- 歯の破折: 歯を削って詰め物をする、被せ物をする、あるいは抜歯する
- 口内炎: 薬を塗布するなど
- 顎関節症: マウスピースの装着や、生活習慣の改善指導など
歯の健康を守るために
歯の痛みや出血、腫れを防ぐためには、日頃から以下のことに注意しましょう。
- 正しい歯磨き: 正しい歯磨き方法で、歯と歯茎を清潔に保ちましょう。
- 定期的な歯科検診: 定期的に歯科医院で検診を受け、早期発見・早期治療に努めましょう。
- バランスの取れた食事: カルシウムやビタミンをバランスよく摂り、歯を丈夫にしましょう。
- 禁煙: 喫煙は歯周病のリスクを高めます。
- ストレスを溜めない: ストレスは免疫力を低下させ、様々な病気の原因となります。
突然の歯の痛み、出血、腫れは、放置すると悪化し、抜歯に至ることもあります。少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。歯科医院では、原因を特定し、適切な治療を受けることができます。
中村区で歯医者をお探しの方はかすもり・おしむら歯科・口腔機能クリニックへお気軽にご連絡ください。
かすもりおしむら歯科 院長 押村憲昭