訪問診療とは

歯科医院への通院が
困難な方へ
認知症の方、介護を必要とされる方など、歯科医院へ通うことが難しい患者さんに対して、歯科医師がご自宅や施設を訪問し、診療を行います。現在は歯科医院で行うのとほぼ同じ診療を行うことができます。患者さん一人ひとりの状態に合わせ、適切に対応しますので、お気軽にご相談ください。
このようなお悩みありませんか?
- 歯ぐきから出血する
- 歯がぐらぐらする
- 歯に穴が開いている
- 歯が痛い
- 入れ歯が痛い、合わない、外れやすい
- 自分で歯や口のお手入れが
できない
対象者
- 認知症で通院するのが難しい方
- 寝たきりで通院するのが難しい方
- さまざまな介護サービスを受けている方
訪問診療の流れ
01
- 訪問
- 歯科医師と歯科衛生士が、ご自宅か施設を訪問して診療します。診療に必要となる器具は、こちらで準備します。
02
- 検査
- 患者さんの口腔内の状態を確認します。併せて現在の全身疾患についてもお聞きします。必要に応じてかかりつけ医とも相談するなど、まずは正確な現状把握に努めます。
03
- 治療計画の立案・説明
- 検査結果や全身疾患の状況をもとに、患者さんご自身やご家族の要望も考慮して治療計画を立てます。その上で、最適な治療方法をわかりやすくご説明します。
04
- 治療
- むし歯や歯周病の治療、抜歯、入れ歯作製など、患者さん一人ひとりの症状、状態に合わせて最適な治療を行います。
口腔ケアの目的
小誤嚥性肺炎の防止
高齢者に多い誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物を飲み込む際、誤って気管に入ってしまい、口腔内にあった細菌によって肺に炎症が起こる病気です。加齢により噛む力や舌を動かす筋肉が衰え、嚥下機能が低下して起こります。免疫力や体力の低下も、誤嚥性肺炎につながります。口の中を清潔な状態で保つのは、むし歯や歯周病だけでなく、誤嚥性肺炎の予防にも効果的です。
むし歯予防・歯周病予防
寝たきりになったり介護が必要になったりすると、ご自身で十分に歯みがきをすることが難しくなります。予防の基本である歯みがきが疎かになると、むし歯や歯周病のリスクは高まります。常に口腔内を清潔に保つには、定期的なクリーニングが大切です。
口内炎の予防
汚れが付着した入れ歯を使用すると、口内炎ができることがあるため、定期的な清掃が必要です。一方、入れ歯がご自身に合っていないと、口の中に傷ができて口内炎につながることもあります。このような場合は入れ歯を調整するか、新たに作製して改善を目指します。