「銀歯が目立って気になる…」「歯の欠けた部分を綺麗にしたい…」そんなお悩みをお持ちの方はいませんか?歯の被せ物は、見た目を美しくするだけでなく、歯の機能を回復させるための大切な治療法です。
今回は、歯の被せ物の種類や費用、選び方について、分かりやすく丁寧にご紹介します。この記事を読めば、あなたもきっと、自分にぴったりの被せ物が見つかるはずです。
1. 歯の被せ物ってどんなもの?
歯の被せ物とは、虫歯などで大きく欠けてしまった歯や、神経の治療を行った歯に被せる人工の歯のことです。被せ物は、歯の形や色、強度を回復させ、見た目を美しくするだけでなく、噛み合わせを改善し、歯の寿命を延ばす役割も果たします。
2. 被せ物の種類と特徴
被せ物には、様々な種類があり、それぞれ特徴や費用が異なります。
〈保険適用の被せ物〉
⓵銀歯メリット
〇金属でできているので強度が高い
デメリット
✖見た目が目立つ
✖歯との隙間ができやすい
✖金属アレルギーになる可能性がある
②CAD/CAM(キャドキャム)
メリット
〇白色のため、目立たない
〇金属アレルギーにならない
デメリット
×適合精度が良くないため、虫歯の再発リスクがある
×割れやすい素材のため、強度が低い
×部位や状態によって選べないことがある
〈自費の被せ物〉
⓵セラミック メリット
〇天然歯に最も近く、きれいな色調や透明感を維持することができる
〇長期にわたってきれいな色味を維持できる
デメリット
×耐久性はジルコニアより劣り、対合によって割れるリスクがある
メリット
〇ほとんど変色なし
〇清潔でプラークがつきにくい
〇強度が高く、摩耗に強い
〇金属アレルギーの心配がない
③ゴールド
メリット
〇金属アレルギーのリスクが低い
〇適合精度が良い
デメリット
×見た目が目立つ
3. 被せ物の費用相場
被せ物の費用は、素材や歯科医院によって異なります。
- 保険適用の被せ物: 3,000円~10,000円程度
- 自費の被せ物: 50,000円~120,000円
自費の被せ物は、保険適用のものよりも高額になりますが、見た目や被せ物の下で虫歯になるリスクが低くなるため、長期的に見ると満足度が高いと言えます。
4. 被せ物の選び方
被せ物を選ぶ際には、以下のポイントを考慮しましょう。
- 見た目: 前歯の場合は、特に見た目が重要になります。セラミックやジルコニアなど、美しい素材を選ぶと良いでしょう。
- 強度: 奥歯の場合は、噛み合わせに耐えられる強度が必要です。ジルコニアやゴールドなど、強度が高い素材を選ぶと安心です。
- 費用: 保険適用と自費では、費用が大きく異なります。予算に合わせて、最適な素材を選びましょう。
- 歯科医師との相談: 自分の歯の状態や希望を歯科医師に伝え、最適な被せ物を提案してもらいましょう。
5. 被せ物の寿命とメンテナンス
被せ物の寿命は、素材やメンテナンスによって異なりますが、一般的には10年~15年程度と言われています。
被せ物を長持ちさせるためには、以下のことに注意しましょう。
- 丁寧な歯磨き: 歯と被せ物の境目は、汚れが溜まりやすいので、丁寧に磨きましょう。
- 定期的な歯科検診: 定期的に歯科医院を受診し、被せ物の状態をチェックしてもらいましょう。
- 硬いものを避ける: 硬いものを噛むと、被せ物が欠けたり、割れたりする可能性があります。
歯の被せ物は、あなたの笑顔をもっと輝かせるための心強い味方です。この記事を参考に、あなたにぴったりの被せ物を見つけて、自信に満ちた笑顔を手に入れましょう。
もし、被せ物のことで何か気になることがあれば、いつでもお気軽に歯科医院にご相談ください。
かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック 院長 押村憲昭