今回は、ちょっと聞き慣れないかもしれないですが、実はとっても大切な「根管治療」について、お話ししたいと思います。
「根管治療」って、なんだか難しそうな名前ですよね。でも、実はみなさんの歯を救う、とっても頼りになる治療法なんです。
歯のSOS!根管治療が必要になる時
私たちの歯は、外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄」という3つの層でできています。
- エナメル質:一番外側の硬い層。
- 象牙質:エナメル質の内側にある層。
- 歯髄:歯の神経や血管が通っている、歯の中心部分。
むし歯が進行すると、この歯髄にまで細菌が侵入して、炎症や感染を引き起こしてしまうことがあります。これが、歯の「SOS」サイン!
そんな時、歯を抜かずに済むように、根管治療が行われるんです。
根管治療って、どんなことをするの?
根管治療は、簡単に言うと、歯の根っこにある神経や血管が入っている管(根管)の中をきれいにする治療です。
- 麻酔:まずは、治療中の痛みをなくすために、しっかりと麻酔をします。
- 歯に穴を開ける:むし歯などで汚染された部分や神経を取り除くために、歯に小さな穴を開けます。
- 根管の清掃・消毒:細い器具を使って、根管の中を丁寧に清掃・消毒します。この作業が、根管治療の成功を左右する、とっても大切なステップです。
- 薬を詰める:根管の中をきれいになったら、再び細菌が入り込まないように、 薬を詰めます。この治療の結果により歯の寿命が大きく左右されると言っても過言ではありません。
- 詰め物・被せ物:最後に、歯の穴を塞ぐために、詰め物や被せ物をします。
弊院では、必要な場合に限り、肉眼の20倍まで拡大が可能なマイクロスコープの使用による精密な治療、ゴムのシートのようなラバーダムを使用することによる感染防止を徹底した治療、を行っています。患者さんの負担を軽減して、治療の成功率を上げることが根管治療のポイントです。
※マイクロスコープ、ラバーダムは医師の判断により使用しないこともございます。
根管治療って、痛いの?
「歯の神経を触るなんて、すごく痛そう…」と心配される方もいるかもしれません。
でも、根管治療では、しっかりと麻酔をするので、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。
むしろ、根管治療をすることで、ズキズキとした歯の痛みがなくなり、快適に過ごせるようになる方が多いんですよ。
根管治療の回数や期間は?
根管治療にかかる回数や期間は、歯の状態によって異なります。
根管の形が複雑だったり、感染がひどい場合には、治療期間が長くなることもあります。
感染状態を放置すると、口腔内の状態が悪化するばかりでなく、細菌が血管をめぐり体全体の不調につながるリスクもあります。また、口腔内の状態が悪いままの治療は、痛みを繰り返したり、詰め物が外れたりするなどトラブルの原因となります。
根管治療の後は、どうなるの?
根管治療が終わった歯は、神経や血管がなくなっているので、どうしてももろくなってしまいます。
そのため、被せ物をして、歯を補強することが大切です。
また、根管治療後も、定期的なメンテナンスを続けることで、歯を長持ちさせることができます。
根管治療で、大切な歯をずっと大切に
根管治療は、大切な歯を抜かずに残すための、最後の砦です。
もし、「歯がズキズキ痛む」「歯ぐきが腫れている」などの症状があれば、早めに歯医者さんに相談してください。
早期発見・早期治療が、歯を長持ちさせるための秘訣です。
私たち歯医者は、みなさんの歯の健康を守るために、全力でサポートします。
どんな些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談くださいね。
かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック 院長 押村憲昭