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【未投稿】「銀歯を白くしたい!」保険でできる?セラミック・ジルコニア・CAD/CAM冠の違いを徹底解説



鏡を見たときに、奥歯や前歯の「銀歯」が気になる…そんなお悩みを持つ方は少なくありません。
最近では、見た目の美しさだけでなく、金属アレルギーや二次むし歯のリスクを考えて「白い詰め物・被せ物」に変える方が増えています

しかし、「セラミック」「ジルコニア」「CAD/CAM冠」など、種類が多くて違いがよくわからないという声もよく聞きます。
今回は、それぞれの特徴や選び方のポイントをわかりやすくご紹介します。




 銀歯のデメリットとは?

まずは、なぜ「銀歯を白くしたい」と感じる方が多いのか、その理由を整理してみましょう。

  1. 見た目が目立つ
     笑ったときにキラリと光る銀歯は、どうしても自然な歯とは違った印象になります。
     とくに女性や接客業の方は、審美面を気にされることが多いです。

  2. 金属アレルギーのリスク
     長年お口の中に金属が入っていると、唾液によって金属イオンが溶け出し、体内に取り込まれることがあります。
     皮膚のかゆみ、手の湿疹、口内炎などの原因になる場合もあります

  3. 歯ぐきの黒ずみ
     銀歯の周囲の歯ぐきが黒ずむ「メタルタトゥー」と呼ばれる現象もあります。
     審美的にも気になる方が多いポイントです。

  4. むし歯の再発リスク
     金属は歯との接着性が弱く、わずかな隙間からむし歯が再発することがあります
     近年の接着技術を用いたセラミック系素材は、このリスクを大きく減らせます。




 白い素材にはどんな種類があるの?

「白い詰め物・被せ物」といっても、実際にはいくつか種類があります。
主な3つの素材を比較してみましょう。


① セラミック(陶材)

【 特徴 】
セラミックは、陶器のような素材で透明感があり、見た目の美しさはピカイチです。
天然の歯と見分けがつかないほど自然な色調を再現できます。

メリット

  • 透明感とツヤがあり、最も自然で美しい仕上がり

  • 変色せず、長期間白さをキープ

  • 歯との接着性が高く、むし歯の再発を防ぎやすい

  • 金属アレルギーの心配がない

デメリット

  • 強い衝撃で割れることがある

  • 自費診療となるため費用がやや高め

おすすめの方

  • 前歯など審美性を重視したい方

  • 自然な色合いにこだわりたい方




② ジルコニア

【 特徴 】
「人工ダイヤモンド」とも呼ばれるほど強度の高い素材です。
白くて丈夫なので、奥歯など強い力がかかる部分にも適しています

メリット

  • 非常に硬く、割れにくい

  • 金属を使わず、アレルギーの心配がない

  • 長期間使用しても変色しにくい

  • 咬合力の強い方やブリッジにも対応可能

デメリット

  • セラミックに比べると透明感がやや劣る

  • 純白に近い色合いのため、自然なグラデーションはやや少なめ

おすすめの方

  • 奥歯の被せ物を白くしたい方

  • 歯ぎしりや食いしばりのある方




③ CAD/CAM冠(キャドキャム冠)

【 特徴 】
CAD/CAMとは、コンピューターで設計・加工するシステムのこと。
レジン(プラスチック)にセラミックを混ぜた「ハイブリッド素材」で作られます
※健康保険が適用できるケースは「部位」「咬み合わせ」などの条件を満たす場合に限られます

メリット

  • 保険適用(条件あり)で費用を抑えられる

  • 金属アレルギーの心配がない

  • 銀歯よりも自然な色合い


デメリット

  • セラミックやジルコニアより強度・耐久性が劣る

  • 経年ですり減りや変色が起こることがある


おすすめの方

  • 「なるべく費用を抑えて銀歯を白くしたい」方

  • 保険の範囲で自然な見た目にしたい方



白い歯で笑顔に自信を

銀歯を白くする治療は、見た目を美しくするだけでなく、健康面にもメリットがあります。
金属アレルギーのリスクを減らし、むし歯の再発を防ぎ、長期的に快適なお口を保つことができます

素材選びに迷う方は、見た目だけでなく「自分の歯の状態」「生活スタイル」「費用感」などを総合的に相談するのがおすすめです。
「銀歯を白くしたいけれど、どれが自分に合うかわからない」という方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。




この記事を書いた人は中村区にある歯医者
かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック 院長 押村憲昭