年末年始は、忘年会やクリスマス、お正月など楽しいイベントが続く特別な時期です。一方で、生活リズムが乱れやすく、歯やお口のトラブルが起こりやすい時期でもあります。
「年明け早々に歯が痛くなった」「被せ物が取れてしまった」「応急処置しかできず困った」など、毎年この時期に多くの患者さまからご相談をいただきます。
今回は、年末年始を安心して過ごすために歯科的に気を付けたいポイントをわかりやすくご紹介します。
① 甘い物・間食が増える時期は“むし歯リスク”が急上昇
年末年始は、ケーキ・お菓子・お餅・みかん・お酒など、糖分を含む飲食物を口にする機会が増えます。
特に注意したいのは「だらだら食べ・飲み」。少しずつ何度も口にすると、口腔内が酸性の状態が長く続き、むし歯菌が活発になります。
対策ポイント
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食べる時間を決める
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食後は必ず歯みがきをする
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すぐ磨けない場合はうがいだけでも行う
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寝る前の甘い物は控える
特にお子さまは冬休み中に生活リズムが崩れやすいため、保護者の方の声かけが大切です。
② お餅・硬い食べ物による「歯の破折・詰め物脱離」
お正月に欠かせないお餅や、おせち料理の硬い食材は、詰め物・被せ物が外れる原因になりやすい食品です。
また、無意識に力が入りやすく、歯が欠けたり、ヒビが入るケースもあります。
気を付けたい点
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小さく切って食べる
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奥歯だけで噛まない
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違和感がある歯では無理に噛まない
「年明けまで我慢しよう」と放置すると、症状が悪化することもあるため注意が必要です。
③ 年末年始の“歯ぎしり・食いしばり”に注意
年末の忙しさ、寒さ、ストレス、長時間の運転やスマートフォン使用などは、歯ぎしり・食いしばりを強める原因になります。
これにより、顎の痛み、歯のしみ、詰め物の破損が起こることがあります。
セルフケアのヒント
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肩・首・顎を温める
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就寝前に深呼吸やストレッチをする
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日中「歯を噛みしめていないか」意識する
ナイトガード(マウスピース)をお持ちの方は、この時期こそ忘れずに使用しましょう。
④ 応急処置が必要になった場合の心構え
年末年始は、多くの歯科医院が休診になります。
急な痛みやトラブルが起きた場合、応急対応のみになることも少なくありません。
覚えておきたいポイントとして、
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詰め物が取れた場合は「接着剤で戻さない」
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強い痛みがあっても自己判断で市販薬を多用しない
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痛みが引いても、必ず後日受診する
各自治体では、休日歯科診療を行っている場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。
年末年始は、心も体もゆっくり休めたい大切な時間です。
だからこそ、お口のトラブルで困らないよう、少しの意識と事前のケアがとても重要になります。
気になることがありましたら、お早めにご相談ください。
皆さまが、健やかで笑顔あふれる新年を迎えられますように。
この記事を書いた人は中村区にある歯医者
かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック 院長 押村憲昭
