口腔顔面痛とは、顔面や口腔領域に生じる様々な痛みの総称です。精神的な異常に限らず、「痛みを認識する機能」に異常をきたしている場合があります。
舌痛症、非定型歯痛、三叉神経痛などが代表的な病名ですが、見た目やレントゲンだけでは、異常を認識することができないため、専門知識が乏しいと「精神的なもの」「原因不明」と診断されてしまうことがあります。
口腔顔面痛の治療法
マウスピース療法
歯の食いしばりや噛み合わせの矯正に効果的です。
薬物療法
痛みや炎症の緩和、神経の鎮静を目的に使用されることがあります。
理学療法
マッサージや温熱療法など、筋肉の緊張緩和を図ります。
顎関節症と口腔顔面痛の関係性
顎関節症は、口腔顔面痛の一種です。
舌痛症、非定型歯痛などを抱えている患者様の中には、頭痛や顎の痛みを併発しているケースも少なくありません。
当院では、口腔顔面痛の専門医がそれぞれの痛みの原因を統合的に診断し、適切な診断と治療計画の立案を行い、総合的な治療を目指します。
口腔顔面痛の診断
口腔顔面痛の診断は、まずガンなどの重大な疾患が無いことを確認したのちに、痛みの 性質やパターンなどの特徴をもとに、原因を絞り込んでいきます。頭頚部の痛みを起こしうる、幅広い疾患の知識を持ち合わせた専門医が診査を行うことで、病態を正確に把握して正しい診断と治療計画を立案することができます。