もしかしたら、その原因は歯にあるかもしれません。
「歯の健康」と「睡眠」は、一見すると関係ないように思えますが、実は深い繋がりがあるのです。
歯の健康が睡眠の質を左右する?
私たちは、毎日歯を使って食事をします。
そのため、歯は常に細菌にさらされており、様々なトラブルが起こりやすい場所でもあります。
虫歯や歯周病、歯ぎしりなど、歯のトラブルは痛みや不快感だけでなく、睡眠の質にも大きな影響を与えることがあります。
歯ぎしり・食いしばりと睡眠の関係
ストレスや不安などによって、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする人は少なくありません。
これらの行為は、歯や顎関節に大きな負担をかけ、歯の摩耗や顎関節症の原因となるだけでなく、睡眠の質も低下させる可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりをしている間、脳は興奮状態にあり、深い眠りに入ることができません。
そのため、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きた時に疲労感が残ったりすることがあります。
歯周病と睡眠時無呼吸症候群の関係
歯周病は、歯茎の炎症だけでなく、全身の健康にも影響を与えることが知られています。
近年、歯周病と睡眠時無呼吸症候群との関係が注目されています。
歯周病によって口腔内の細菌が増えると、それが気道に影響を与え、呼吸を妨げる可能性があるという研究結果があります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気で、重症化すると命に関わることもあります。
歯周病の予防は、睡眠時無呼吸症候群の予防にもつながる可能性があると考えられています。
歯の痛みや不快感が睡眠を妨げる
虫歯や歯周病による痛み、あるいは入れ歯が合わないことによる不快感も、睡眠を妨げる原因となります。
痛みや不快感があると、なかなか寝付けなかったり、夜中に目が覚めてしまったりすることがあります。
また、痛み止めを服用していても、効果が切れると再び痛みを感じて目が覚めてしまうこともあります。
口腔乾燥症と睡眠の関係
口腔乾燥症とは、唾液の分泌量が減少し、口の中が乾燥する状態のことです。
ストレスや薬の副作用などが原因で起こることがあります。
口腔乾燥症になると、口の中がネバネバしたり、ヒリヒリしたりするだけでなく、睡眠中に口が開きやすくなり、呼吸を妨げる可能性があります。
歯の健康が睡眠に与える影響
歯の健康状態は、睡眠の質に大きく影響を与えます。
- 睡眠の質の低下
- 日中の眠気
- 集中力の低下
- イライラしやすくなる
- 自律神経の乱れ
睡眠不足が歯の健康に与える影響
逆に、睡眠不足も歯の健康に悪影響を与えます。
- 免疫力の低下
- 歯周病の悪化
- ストレスの増加
- 歯ぎしり・食いしばりの悪化
歯と睡眠の良好な関係を築くために
歯の健康と睡眠の質を向上させるためには、以下のことに気をつけましょう。
- 毎日の歯磨きを丁寧に行い、虫歯や歯周病を予防する
- 定期的に歯科医院で検診を受け、早期発見・早期治療を行う
- 歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯科医師に相談し、マウスピースなどの対策を検討する
- ストレスを解消し、リラックスできる時間を作る
- 規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保する
- バランスの取れた食事を心がける
- 寝る前にカフェインやアルコールを摂取しない
歯の健康と睡眠の質は、密接に関係しています。
歯の健康を保つことは、質の高い睡眠を得るためにとても大切です。
もし、歯のことで悩んでいることがあれば、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。
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かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック
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かすもりおしむら歯科・矯正歯科・口腔機能クリニック 院長 押村憲昭