マタニティ診療
なぜ子どもは
むし歯になるのでしょうか
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはむし歯菌がいません。ではなぜお子さんはむし歯になってしまうのでしょうか。その答えは、最も身近な親御さんからむし歯菌に感染してしまうのです。だからこそ、身近な大人が口の中を健康な状態で維持しておくことが大切です。家族からの感染に注意することが、お子さんの歯と口を守ることにつながります。
感染時期
感染しやすいのは
1歳半から3歳までの間
歯がある程度生えてからが感染しやすい時期です。つまり、1歳半から3歳頃までの間が最も感染に気をつけるべき時期です。3歳までにむし歯菌の感染を防げれば、将来むし歯になる確率を下げることが可能です。大切なのは、3歳までに正しい食習慣、歯みがき習慣を身につけることです。
妊娠性歯周炎
妊娠中は
歯周病に
なりやすい時期です
妊娠によってホルモンバランスが崩れると、出血や炎症を起こしやすく、歯周病のリスクが高まります。妊娠性歯周炎と呼ばれる妊娠期の歯周病は、陣痛を起こすプロスタグランジンという物質を産生し、早産や低体重児出産のリスクを高めてしまいます。リスクは健康な人の7倍になるともいわれており、喫煙と同程度です。生まれてくるお子さんのためにも、ご自身が歯周病にかからないことが大切です。
妊産婦歯科検診
当院は、名古屋市が実施している
「妊産婦歯科検診」の協力歯科医療機関です。
当院は、名古屋市が実施している
「妊産婦歯科検診」の
協力歯科医療機関です。
妊産婦歯科検診とは、妊娠中の方を対象とした歯科検診で、
口腔内の診査、保健指導、歯面の清掃などを行います。
受診券と健康保険証をお持ちいただければ受診できますので、
まずはお気軽にお問い合わせください。
対象者 | 名古屋市に住民票がある「妊娠中の方」および「産後1年以内の方」 |
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費用 | 費用無料 ※初診料は無料になりますが、検診の結果、治療や検査、クリーニングをすると別途費用がかかります。 |
持ち物 | ・母子手帳 ・保険証 ・妊婦健康診査受診票(※母と子の健康のために「母子健康手帳別冊」の中にある、受診票を事前にご記入ください) |
予約方法 | お電話にてご予約をお願いします。 その際、妊産婦検診を希望の旨をお伝えください。 |
妊産婦歯科検診の受診は、
妊娠中期(5ヶ月~)頃が
おすすめです
妊娠中期であればほとんどの方が問題なく、安心して受けていただくことができます。
体に負担のかかる妊娠初期や妊娠後期はできるだけ避けていただきますようお願いいたします。
よくあるご質問
妊娠中に歯の治療はできますか?
むし歯治療を行うのは妊娠5~8カ月の安定期が最適です。妊娠初期や後期は避けるべきですが、急激な痛みや腫れがある場合など、母体を優先しなければならないときもあるので、状況に応じてご相談ください。
妊娠中のむし歯治療で使う麻酔は大丈夫ですか?
歯科治療で使う麻酔薬は局所麻酔のため、通常の使用量では問題ありません。適量であれば、赤ちゃんへの影響もありませんのでご安心ください。
妊娠中にレントゲン撮影をしても大丈夫ですか?
妊娠中のレントゲン撮影は避けるようにしています。症状によりどうしても必要な場合は撮影を行いますが、その場合に使用するデンタルレントゲンは被ばく量が少なく、妊娠中でも問題ないといわれています。撮影の際は、念のため防護エプロンを着用して赤ちゃんに影響が出ないように配慮するためご安心ください。
薬を飲んでも問題ないですか?
妊娠中、授乳中はできるだけ薬を飲まない方が良いでしょう。ただし症状によっては服用が必要な場合もありますので、その際は産婦人科でも処方されるような母体に影響がないとされている薬を選択します。状況に応じて産婦人科の主治医にもご相談ください。
親知らずの抜歯をしても問題ないですか?
安定期であれば、局所麻酔による抜歯はそれほど問題ありません。ただし注意しなければいけないのは、抗生物質や鎮痛剤などの薬。化膿止めや痛み止めに使用されるこれらの薬は、安全性を考えると飲まないに越したことはありません。
妊娠中の矯正治療は問題ないですか?
妊娠中でも矯正治療はできます。ただし矯正治療は、レントゲン撮影や抜歯時の薬が必要となるため、これらは考慮しなければいけません。