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小児矯正

当院の特徴

01
歯並びだけでなく
お口の機能を改善する

小児期の矯正治療は、きれいな歯並びを手に入れることだけが目的ではありません。お口の機能、つまり適切な咀嚼(そしゃく)、発音、呼吸といった重要な機能を改善することも大切な目標です。
歯並びが悪いと、食べ物をしっかりと噛み砕くことが難しくなります。そのため、消化吸収の働きが低下し、栄養不足につながる恐れがあります。
また、発音障害の原因にもなり、子供の言語発達を阻害する可能性があります。
さらに、歯ぎしりや口呼吸など、お口の健全な機能が損なわれる問題も生じかねません。

当院では、歯並びの改善とともに、お口の機能回復にも重点を置いた包括的な治療を心がけています。適切な時期に適切な治療を行うことで、お子さまの健やかな成長をサポートいたします。

ご飯を食べる子供
ご飯を食べる子供
02
全身の健康に
つながる治療

お口の健康は、全身の健康につながります。小児期に適切な矯正治療を受けることで、子供の成長段階における全身の健康にもよい影響を与えることができます。
矯正治療によってきれいな歯並びが実現すれば、虫歯や歯周病のリスクが下がります。歯並びが悪いと、歯と歯の間に食べかすが残りやすく、磨き残しの原因となって虫歯になりがちです。さらに歯ぐきの炎症も引き起こしやすくなります。

また、噛み合わせの改善により適切な咀嚼ができるようになると、消化機能が高まります。食事からしっかりと栄養を取り入れられるので、子供の健康的な成長が期待できます。さらに、呼吸の改善にもつながり、全身への酸素供給が適切になります。
このように、小児期の矯正治療は、お口の健康のみならず、全身の健康にも大きな影響を及ぼします。

03
矯正後に
元に戻りづらい治療

小児期に矯正治療を行うメリットの一つが、歯並びや咬合の改善状態を より長期間維持できる点にあります。
子供の頃は、顎骨が成長し続けている時期です。矯正治療で調整された歯並びと顎の関係が、顎骨の成長に合わせて徐々に固定されていきます。成人してから矯正治療を行った場合は、顎骨の動きが固定されているため、改善状態を保つのが難しい面があります。

当院では、お子さまの年齢や症状に応じて、最適な治療方法とタイミングを提案します。成長期の動きを上手に利用して矯正治療を行うことで、後戻りのリスクを最小限に抑え、望ましい状態を長期間持続させることが可能になります。
思春期を過ぎると歯並びが元に戻る可能性が高まるため、できるだけ早い時期の治療をおすすめしています。定期的な経過観察も重要で、必要に応じて矯正装置の調整や追加治療を行います。
お子さまの健やかな成長を第一に考え、矯正治療の効果を最大限に活かせるようサポートいたします。

笑顔でピースをする子供

治療の流れ

Ⅰ期治療(混合歯列期)
対象年齢
6歳〜
6歳〜の子供

お口周りの筋肉を鍛えて、「噛む」「飲み込む」「発音する」「鼻呼吸をする」などの動作を正しく行えるようになったあとは、装置を使用した矯正治療を行います。

MFT療法のみで終了の場合もあります。

Ⅰ期治療について詳しく見る

Ⅱ期治療(永久歯列期)
対象年齢
12歳〜
12歳〜の子供

MFTそしてⅠ期治療を行ったうえで、さらに徹底的に歯並びを整えたい方は、そのままⅡ期治療へと進みます。

12歳以降で当院にお越しの方はⅡ期治療からスタートになります。

Ⅱ期治療について詳しく見る

Ⅰ期治療について

6歳から12歳の時期に行う歯の矯正治療をいっぱんに「Ⅰ期治療」と呼びます

この時期に歯並びを改善することには多くの利点があります。
というのも、この年齢では、乳歯から永久歯に生え替わる過渡期にあたり、成長発育段階にあるため、顎のバランスを整え、
歯が生える空間を確保しやすくなっています。歯並びが悪くなる主な原因は、歯が生える十分なスペースがないことにあります。

当院の小児矯正棟では、ただ歯をきれいに並べるだけでなく、MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれる、口の周りにある筋肉を改善する訓練を行います。

MFT(口腔筋機能療法)とは?

口腔筋機能療法(MFT)とは、正しい舌の動きや正しいお口周りの筋肉の動きをトレーニングにより習慣化し、正しく機能させる訓練のことです。

歯並びが悪くなるのは、口呼吸や舌癖などの悪習癖によるものがほとんどだと言われているため、MFT療法により、原因から改善していくことで後戻りが少ない、キレイな歯並びを手に入れることができます。

笑顔の子供

歯並びが悪くなる原因から
改善することによる3つのメリット

  • 歯並びが悪くなることなくずっと美しい歯並び

    歯並びが悪くない場合は、お口の悪い癖を改善しておくことで将来歯並びが悪くなることを予防することができます。生涯に渡り美しい歯並びで成長していくことができます。また、既に歯並びが悪くなってしまった場合は、お口の悪い癖を改善することで矯正後に後戻りしにくい状態になります。

  • 身体の正しい成長を促す

    MFTによりお口の悪い癖を改善すると、歯並びだけではなく身体全体にも大きなメリットがあります。
    例をあげると、口呼吸が改善されることで、免疫力の向上や成長ホルモンの促進、集中力持続、睡眠の質の改善などさまざまな効果が得られます。このように、お口の悪い癖を改善することで、お子さんの健やかな成長を促進することができます。

  • 顔立ちが美しくなる

    お口の悪い癖を改善することで、骨格やお口周りの筋肉も正しく成長していきます。
    例をあげると、口呼吸をしていると顎が下のほうに成長してしまい、骨格やお口周りの筋肉のバランスが崩れて全体的に下がり気味な顔立ちになることがあります。鼻呼吸に改善されることで、顎や骨格、お口周りの筋肉などが正しく成長しますので、バランスの取れた美しい顔立ちに近づきます。

装置について

01
歯列矯正用咬合誘導装置
歯列矯正用咬合誘導装置
  • マイオブレース
  • プレオルソ
  • ムーシールド 等

歯並びが悪くなる原因を治すことで、歯並びを改善するマウスピース型の矯正装置です。柔らかく弾力がある素材なので装着時の痛みはほとんどなく、お子様が受け入れやすいです。
装置の使用と機能改善のトレーニングを行うことで、呼吸、咀嚼、姿勢にも働きかけ、お口の発育だけでなく体全体の発育の手助けを行います。

02
拡大装置
拡大装置

顎が小さく歯が並びきらない6〜10歳くらいのお子様に使用する矯正装置です。
顎を正しい大きさに広げることで、歯が正しく生えてくるスペースを確保します。
取り外すことが可能で、食事や歯磨きの時、運動時には外すことができます。

03
バイオブロック
バイオブロック

顎顔面は本来前方に成長しますが、口呼吸などお口の機能に問題があると下方向に発育してしまいます。バイオブロックはそのような間違った成長方向を本来の正常な方向へ誘導することができます。機能改善のトレーニングと併用することで歯並びだけではなく、正しい顔の成長、姿勢の改善、鼻疾患の改善が可能です。

Ⅱ期治療について

Ⅰ期治療だけでは終わらない場合、
成人同様の装置で「Ⅱ期治療」を実施します

MFT療法からⅠ期治療を終えた段階で、小児矯正が終了する方が大勢いらっしゃいますが、中には改善されるまで徹底的に治療したい方や、歯列の乱れが酷くⅠ期治療では終わらない方が稀にいらっしゃいます。
そのような方に、成人同様の装置を使用した矯正治療を実施しています。
取り外しのできるマウスピースや歯の表面にワイヤーをつけて歯を動かすブラケット矯正などをご用意しています。治療期間や費用に関するご希望を伺った上で、一人ひとりにあった装置をご提案いたします。

12歳以降で当院にお越しの方はⅡ期治療からスタートになります。

12歳以上の子供