予防3(QA)

予防3(QA) Prevention03

大人の予防処置のQ&A

歯石をとるのは痛いですか?
痛みの感じ方には個人差があります。歯ぐきの上に付いた歯石を除去する場合はほとんど痛みを感じませんが、歯ぐきからの出血や炎症がある場合、歯周ポケットに沈着した歯石を除去する場合は痛みを伴うこともあります。加齢や歯周病、歯ぎしり、食いしばりなどで歯ぐきが下がっている方、知覚過敏の方なども痛みを感じやすいでしょう。こうした場合は麻酔などの処置を行いますのでご安心ください。
どんな人が歯周病になりやすいですか?
日頃の歯みがきに問題があると歯周病になりやすいです。そもそも歯みがきが習慣になっていない方はもちろん、磨き残しが多い方も歯周病のリスクが高いといえます。歯並びや噛み合わせの悪さも影響します。歯ぎしり、食いしばりも、歯や歯ぐきに負担がかかるためよくありません。喫煙は歯周病菌への抵抗力を低下させ、口呼吸は口腔内を細菌が繁殖しやすい環境にしてしまいます。このほか、糖尿病の方、妊娠や更年期など、ホルモンバランスが崩れる時期の女性も歯周病のリスクが高まります。
歯周病は遺伝しますか?
歯周病そのものが遺伝することはありません。ただし、歯周病の要因が遺伝することはあります。免疫力が低いと歯周病にかかりやすく、重症化しやすいとされているため、重度の歯周病の家族がいる方は注意しましょう。遺伝ではありませんが、家庭内感染も気をつけましょう。子どもへの口移し、箸やストローの共有などにより、歯周病が感染することもあります。まずは周囲の大人がケアをして歯周病菌がいない口腔内の環境をつくっておくことが大切です。
たばこと歯周病は関係ありますか?
関係あります。たばこに含まれるニコチンは、歯ぐきの血流を悪くして、酸素や栄養が行き渡らないようにします。その結果、歯周ポケット内の酸素が不足して歯周病菌が繁殖しやすくなってしまうのです。喫煙により免疫力、抵抗力が低下することも歯周病の進行につながります。
口臭がある気がします。歯周病の可能性はありますか?
誰にでも口の中の臭いはあり、正常なものは生理的口臭と呼んでいます。一方、他人に不快感を与える口臭もあります。その大きな原因が歯周病です。しっかりと歯を磨いているつもりでも磨き残しはあるもので、歯垢、歯石が溜まると歯周病が進行してしまいます。初期は自覚症状がないため、気になる方は一度歯周病の検査を受けてみるのが良いでしょう。
妊娠中に歯周病にかかりやすいってほんとですか?
妊娠するとつわりや体調不良で歯みがきが疎かになることがあります。そのため歯垢や歯石が溜まりやすく、歯ぐきに炎症が起こりやすいのです。そもそも妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が増え、出血や炎症を起こしやすい状態のため、歯周病のリスクが高い時期といえるでしょう。 
歯磨きをしていても歯周病になりますか?
予防の基本となる歯みがきですが、どうしても磨き残しがあり、歯垢、歯石は溜まってしまいます。歯周ポケットの中にも歯石が溜まると、歯周病が進行してしまいます。歯周病を予防するためには、正しい歯みがきと歯石を除去することが重要です。歯科医院ではブラッシング指導や専用器具を用いた歯石除去を行います。ご家庭でのケアと歯科医院での定期健診、どちらも疎かにしないことが、歯周病を予防するためのポイントです。
どのくらいおきに歯石とりするのがいいの?
歯垢が硬化した歯石の付着は、歯みがきの仕方、食事、間食、唾液の分泌などにより個人差があります。一般的には3カ月に1度のペースをおすすめしています。ただし、歯周病が進行していたり、すぐに歯石が付着してしまう方は頻度を上げた方が良いでしょう。歯周病は全身の疾患とも密接に関わるため、全身の状態を踏まえて頻度を検討することもあります。

子供の予防処置のQ&A

子供に親御さんがやってあげる「仕上げ磨き」は
何歳まで続けていった方がいいですか?
小学生になると自分でできることも増えるため、仕上げ磨きの必要がなくなると感じる方もいますが、実際にはなかなか磨けていないものです。確実に歯みがきができるようになるまでは、仕上げ磨きを続けることをおすすめします。生えたばかりの永久歯は表面が弱くむし歯になりやすい時期でもあります。仕上げ磨きを嫌がる場合は、染め出し液を使って歯垢の付着状況を確かめるのも有効です。もちろん歯科医院で定期健診を受け、歯や口の状態をチェックすることも大切です。
甘いお菓子を食べなければ虫歯にならないですか?
むし歯菌の餌となるショ糖は、お菓子だけでなく米やパンなどの炭水化物にも含まれています。たとえ甘いお菓子を控えても、米やパンなどの主食を食べていればむし歯のリスクはあります。
乳歯が抜けないうちに大人の歯が生えてきました!
放置すると抜けかけの乳歯によって、永久歯がまっすぐ生えずに歯並びが悪くなってしまう可能性があります。いつかは抜けますが、歯みがきの際に乳歯が邪魔で永久歯が磨けないとむし歯のリスクもあるため、歯科医院を受診するようにしましょう。
むし歯予防にフッ素が良いと聞くけど・・・
フッ素には、歯の石灰化を促し、歯質を強化する働きがあり、定期的に表面に塗ることで、むし歯になりにくい歯をつくることができます。歯みがき剤の中にはフッ素が含まれるものもありますが、歯の表面が汚れたままだと効果が届かないため、歯垢(プラーク)や汚れを確実に落としておくことが大切です。予防効果を高めるためにも、正しい歯みがきを身につけましょう。
子どもが歯(歯医者)の治療をいやがります。どうすればよいでしょう?
歯医者を嫌がるお子さんは多いですが、大切なのは徐々に慣れていくことです。最初は待合室まで、次は診療室までと根気よく通院しましょう。見慣れない器具に囲まれ、何をされるかわからない恐怖心があるのは当たり前のことです。治療ができたときはたくさんほめてあげましょう。ただ、歯医者は痛いところというイメージを持って、嫌いになってしまったら、通院が困難になります。むし歯がひどくなる前に定期的に健診に通うようにしましょう。
子どもが歯の痛みを訴えるときは、どうすればよいのでしょうか?
歯が生え変わる時期に多少の痛みを伴うのは自然のことなので、心配ありません。ただ、食事のたびに痛がったり、痛みがひどいようであれば、むし歯や歯ぐきの炎症の可能性もありますので、一度歯科医院を受診するようにしましょう。
親のむし歯は、子どもにうつりますか?
むし歯の原因菌は、親の口から子どもにうつることがあります。大人がかみ砕いた食べ物を与えたり、同じ箸を使ったりすることは、子どものむし歯リスクを高めるのです。食事の際に気をつけるのはもちろん、周囲の大人が歯と口の健康を保っていることが何より重要です。