01
歯周病
歯周病になると歯周ポケットが深くなり、そこに歯垢(プラーク)や歯石が溜まってしまいます。歯周病菌は、溜まった歯垢や歯石をエネルギーにして、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を生成します。そのため歯周病の進行は、口臭がますます発生しやすくなる環境をつくっているともいえるのです。さらに進行して歯槽膿漏になると、膿による口臭の懸念も出てきます。
02
むし歯、古い詰め物・
被せ物によるもの
むし歯が進行して歯根まで達すると、その先にある歯周組織に膿が出てきます。
歯周病が進行したときと同様、膿が強い口臭の原因になります。一方、金属の詰め物・被せ物も取り付けてから時間が経過していると、歯垢の詰まりやむし歯再発のリスクが高まっていて、口臭の原因となることがあります。
03
舌苔によるもの
舌の表面にある白い苔のようなものを舌苔(ぜったい)といいます。細菌や古い細胞、食べかすなどが付着したもので、増えすぎると口臭の原因となります。舌苔が増えるのは、しっかりと噛んでから飲み込んでいないのと、唾液の分泌が少ないのが原因です。しっかり噛むことは舌をきれいに保ち、唾液の分泌量を増やす効果もあります。そして唾液は口臭の原因となる細菌の活動を抑制する働きもあるのです。しっかりと噛めなくなることが舌苔の蓄積につながり、口臭を引き起こしてしまいます。